ちょんちょんと跳ねる店先の小鳥や横丁をさまよう人だま、対向車のライトが射しこむハードボイルドな深夜のドライブ……歌詞のモチーフはさまざまですが、日に焼けた古本のページをめくるように掌編をひとつひとつ紡いできた東京のふたり組が、ファースト・アルバム『ki ki nashi』から実に6年ぶりとなる4曲入りEPを完成させました。
てぬぐい:ギター奏者としてシネルパにも参加する伊藤啄矢(ボーカル、ギター)とユカワアツコ(ボーカル、アコーディオン)のふたり組。2003年より活動を開始し、以来ふたりが住む西荻窪近辺・中央線沿線のカフェやライブハウスなどでオリジナル曲を演奏してきた。2009年よりゲスト演奏者としてスティールパン奏者、mangnengこと萬年将人とステージを共にすることも多く、伊藤、ユカワともに萬年率いるmangneng planet bandのメンバーでもある。2010年夏にファースト・アルバム『ki ki nashi』をFALLよりリリース。ユカワアツコはイラストレーターとしても活動し、トリルの名前で小鳥をモチーフにした雑貨の制作もしている。