90年代の半ばのUKクラブシーンに出現、一瞬で消費されたかに見えたジャンル、スピードガラージ。しかし、それはその後UKのクラブミュージック史上最も大きなビックバンを起こすUKガラージの萌芽だった。スイングするハウスビートにジャングルのうねるベースを掛け合わせた美味しすぎるレイブサウンドは、その後2ステップへ進化、ダブステップやグライム、そして直系の子孫であるベースラインハウスへと発展した。そんな今では幻となったUKガラージの第一形態のレアな音源をディグして最高のパーティミックスに仕上げたのはUKガラージ最盛期の2000年代初頭から活動を続けるベテランDJアンタマ。貴重な記録/記憶としての価値は勿論、UKガラージリバイバルの今こそ聴かれるべきフレッシュなサウンドだ。
Text by eraguru
Illustration & Design by KOU INOUE
Supported by MC GOSHIP from Fukui、OOMM
Mastering by GREEN HOUSE