作曲に2年を費やし、その後2020年の終わり頃から2021年の初めにシドニーとメルボルンで、プロデューサー/ドラマーのステラ・モズガワ(Warpaint, Cate le Bon, Kurt Vile)と、クリエイティブかつリラックスした中で録音された、まさにハッピーなコートニー・バーネットと言える作品だ。愛、再出発、癒し、自分自身の新たな発見等をテーマに、これまでで最も美しく、そして彼女そのもののと言えるアルバムになっている。アルバム冒頭を飾る「レイ・ストリート」(M1)は、現代のスピード社会と対峙しながらも、小さなコミュニティの日常生活が繊細にスケッチされ、穏やかで美しいトーンを奏でている。 特に以下のフレーズが印象的だ「time is money; and money is no man’ s friend」(時は金なりだけど、お金は友達じゃない)。それは決して独りよがりで自己満足的な台詞ではなく、驚くほどに生き生きと哀愁を帯びた歌詞となっている。穏やかに物事を見つめながら行動をすることで、日々の何気ない日常で失いがちな、お互いの思いやりや、触れ合いを道を切り開くような叙情的作品だ。彼女のミュージシャンとしての実力は、今まさにピークを迎え、新たなフェーズに入ったことを示しながら、人生のとりわけ素晴らしい時期に録音され、聴くものに大きな影響を及ぼす女性シンガーソングライターであることも証明しているだろう。
-レーベルインフォより
TRACKLIST:
01. Rae Street
02. Sunfair Sundown
03. Here's The Thing
04. Before You Gotta Go
05. Turning Green
06. Take It Day By Day
07. If I Don't Hear From You Tonight
08. White A List Of Things To Look Forward To
09. Splendour
10. Oh The Night