生産性を重視する現代に逆行するかのようにセイセットのピエール・ルフェブは時間をかけてアルバムを制作してきた。6年間の作業の結果である今作は、ルーツであるエレクトロニカに回帰しながらもノスタルジアに浸る事は無く現代性を維持しながら制作。メロディックなアンビエント・ピアノ曲とパワフルなクラブサウンドが行き来する”Layers”が表現する物語性でリスナーに様々なイメージを想起させます。シンセ奏者Joseph Schiano di Lomboを起用したピアノサウンドや、カンヌ国際映画祭に出展された『MI IUBITA, MON AMOUR』の為に制作したスコアから派生した楽曲、ヴェルサイユ宮殿からの委嘱による”Solaris”の再解釈など幅の広い楽曲を収録。
(レーベルインフォより)
TRACKLIST:
01. Mother
02. Malaparte
03. Timelapse
04. Lightyear
05. Layers
06. Solaris
07. Murmuration (feat. Joseph Schiano di Lombo)
08. Mountaineers
09. Father
10. Recovery
Saycet(セイセット):
2006年にデビューアルバム「One Day at Home」をリリース。ピエール・ルフェブによるソロプロジェクトとして始まったSaycet。その後フォン・ソムサヴァットをヴォーカリストとして迎え入れ2010年に「Through the Window」を完成させる。2011年には来日公演も成功し日本のみで「One Day At Home」のDVD付き限定盤をリリース。その後多くのイベントやツアーに出かけた後に、建築家ル・コルビュジエのユニテ・ダビタシオンに訪れ影響を受けて制作した3rdアルバム「Mirage」をリリース。カンヌ国際映画祭出展の映画『MI IUBITA, MON AMOUR』やヴェルサイユ宮殿から依頼されて制作した”Solaris”など多方面で活躍する。そして2021年10月に6年振りとなるアルバム『Layers』をリリース。